小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。

　　同店は、寄木細工発祥の地である箱根町畑宿に所在し、自社工房で制作した寄木細工や木象嵌商品の小売を営んでいます。同店は、江戸時代に寄木細工を箱根にもたらしたとされる石川仁兵衛を祖に持ち、現事業者は７代目になります。以前は、木工製品を中心に生産をしていましたが、現事業者が代表となった40年程前からは、寄木細工と象嵌を中心に製造販売をしています。
　店内は、工房で生産した寄木商品、木象嵌が陳列され、１００種以上の商品が販売されています。また、
ズクのラミネート加工された財布や名刺入れなど、曲げに強い商品も取扱うなどオリジナル性の高い商品も
販売されています。同店の強みであるズクの寄木デザインは、技術力が高く、他の職人では表現が難しい菱
形の組合わせを取り入れた商品もあるなど目でみても楽しむ事ができます。
　陳列ケースには、商品のデザインや形状が引き立つ明るい照明を使用しています。
　店舗２階は工房があり、パーテーション越しに木製品生産の風景が見えるように、ベンチが配置されてい
ます。「見える工場」をコンセプトにしたスペースで、様々なデザインの種板、30種の使用角木材、ズク、無垢、木象嵌の半製品を展示しており、伝統工芸を見て手に取って学ぶことが出来る工夫がなされています。　寄木や木象嵌の説明を店主から直接聞くことができる事も同店舗の最大の特徴となっています。