小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2020年 2月号

難問を目の前にして

 昨年の大涌谷の噴火警戒レベルのアップ、それに続く台風19号の大雨とその影響で登山電車がまだ走れないこともあり、箱根への観光のお客様が減っていることの、個々の店や会社への経営への影響がボディーブローのように効いてくるのはむしろこれからが本番かも知れません。何とか耐えきらなくてはなりません。(当所でもいろいろな支援のプログラムを用意していますので、何かあればご相談ください)
 そして、さらにここに来ての新型コロナウイルス。このコロナウイルスは箱根だけの問題ではなく、団体行動や募集の観光バス旅行などが敬遠されそうなことに加え、そもそも外出することを憚ることになれば、観光全般への影響は大きくなります。さらに経済活動そのものにも支障を及ぼす危険性もあります。
 いやはや、あとからあとから難題を突き付けられる私たち中小企業です。
 ただ、歴史を振り返れば、もっともっと厳しい時代もあったはずです。近代だけでも、戦時中は商売どころか、生活、いや、明日の生死も保証のなかったわけですから。自然災害では関東大震災もありました。その中を先輩たちは生き抜いて、この豊かで便利な時代を作ってきてくれました。(ただ、皮肉なことに、それが結果として「気候変動」といった副作用をもたらしてしまったという側面もあることは否定できませんが) 加えて、私たち今を生きる者は、昔と比べればいろいろな技術や知恵を身に着けてきたはずです。ここは一番、必要以上に悲観的にならず、右往左往することなく、腹を据えて、まずは、冷静に目の前の課題に対処することが肝要だと思います。
 そして、問題が複雑化する現代、自社や自団体だけで解決できることが少ないように思います。「知恵を集め、力を束ね、お互いを活かし合う」ことが有効かと思います。まさに商工会議所はそのためにあると言っても過言ではないと思います。「つながり」を創り活かす、単なるサロンを超えた存在として、今まさに商工会議所の鼎の軽重が問われていると自覚し、心して会の運営に当たりたいと改めて思うこの頃です。
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