小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2020年 10月号

会員表彰式に代えて

 コロナ禍の中での安全を鑑み、熟慮の末、毎年恒例の会員表彰式の開催を断念いたしました。晴れやかなお披露目の会を催すことが叶わないこと、残念に、また申し訳なく存じます。式は挙行しませんが、表彰は行います。会場でお一人おひとりのお顔を拝見しながらお渡しすることはできませんが、受賞者の方々には、表彰状、記念品を、地元のお店で使っていただけるお買い物補助券を添えて事業所にお届けいたします。
 表彰に相応しい方々の功績はコロナがあっても、少しもその価値が減るわけではありません。紙面上ではございますが、まずは、このたび表彰を受けられた皆様には、永年に亘るご功績と日頃のたゆまぬ精進が評価されご栄誉に繋がったことと心から敬意を表すとともにお祝いを申し上げます。

 コロナ禍は依然として予断を許さない状況であり、企業経営は感染を抑えつつ経済を廻すという前代未聞の課題を突き付けられています。業種、業態や企業規模を問わず、働かれる皆さまにおかれましてはご苦労が多いこととお察しいたします。
 新幹線も道路も空いていたり、老舗の会社が経営に行き詰まったり、テレワークのような場所を問わない働き方が始まったり、東京集中から地方分散へと動き出したりと、これらのコロナがもたらした最近の世の中の動きは、コロナがなくとも起こり得た、いわば来るべき未来の姿かも知れません。コロナが未来を一足先に運んできたのかもしれません。とすれば、もう戻ることはできないし、戻ろうともがくより、来るべき未来の中でどう輝いていけるのか、どうお客様の役に立てるのかを考え、できることから始めるほうが前向きになれそうです。
 さらに、コロナからの復興は、まさに現実になってきた私たちの仕事や暮らしを足元から揺るがしかねない気候変動や、世界の潮流であるSDGs(持続可能な開発目標)の視点が不可欠だと思います。そのための知恵を集め、力を束ね、お互いを活かし合う地域のプラットホームとして小田原箱根商工会議所の役割は大きいと改めて気を引き締めているところでございます。直近では、気候変動に関して、当所が音頭を取り、小田原市・箱根町の行政、両議会、両自治会、経済界が挙って、その危機意識を共有し、具体的なアクションのスタートとすべく10月27日、「小田原箱根気候変動ワンチーム宣言」に署名・発信いたします。動画で配信いたしますので、ご一覧ください。
 今回受賞された皆様にはご健康に留意され、ますます精進いただき、事業所の発展のためご活躍されますことを大いにご期待申し上げますと共に、会員企業・関係団体のご発展を心からご祈念し、お祝いの言葉に代えさせていただきます。
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