小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2023年 5月号

会員増強に捲土重来

 昨年度一年間をかけて、会費に関する検討とアクションをしてまいりました。

 常議員会では、昨今の物価の上昇を鑑みて、40年ほど前からそのままであった現行の会費の見直しを再三にわたり議論をしていただきました。コロナで苦しい状況の中で単純な値上げは難しいのではというご意見の一方、どこかで改革の手を入れなければというご意見も多く、今回の結論として、口数に関する運用を強化するということに決まりました。

 最低3口(一口4,000円/年、3口で12,000円/年)という不文律がありましたが、入会の勧誘時のし易さからでしょうか、「一口でも二口でもいいです」ということが常態化し、永年の運営の中で1口と2口の会員さんが増えていたという実態がありました。(総会員数 3,192の内、3口以上:1,981、1口と2口:1,211)

 それを全員3口以上で改めてお願いすることにし、約一年間をかけて対象となる会員さんに丁寧に説明し、お願いしてまいりました。

 ご批判を恐れずに敢えて申し上げれば、月額1,000円(3口は年12,000円)のご負担はご商売をされている方にはご理解いただけるのではと、そして金額に見合うサービスは最低でもご提供しているのではと、いうのが会頭の思いです。

 皆さまのご理解のおかげさまで、その結果として、上記1,211の内、増口に応じてくださったのが991、残念ながらご理解いただけず退会された方が220ほどになりました。退会の処置の中には、ご本人から退会の手続きがない場合には当方で把握できないという運用上の問題もあり、連絡が付かない方やすでに廃業された方も多く含まれておりました。

 ちなみに、会員数は大きく減らしましたが、口数は737増え、会費の収入は2,948,000円増となり、財政的にはプラスの効果がありました。
 
皆さまのご協力に心から感謝をしております。今回退会というご判断をされた方々には申し訳なくお詫びするとともに、近い将来の再入会を再考いただけるように会の運営に努める所存です。

 会費とは何か?を今回改めて考えてみました。当所が掲げる2つの活動の柱に副って考えると…

1.融資や補助金等の金融面、税制や法規のお知らせ等の経営指導、事業承継や創業支援等を通じた会員個々の商売繁盛のお手伝い 
 ご提供するサービスへの対価としていただく会費という意味では、いただいた会費に見合った価値を感じていただけることが重要だと認識し、会員さんにとってさらに使い勝手のいいサービスの実現に引き続き努力を続けます。

2.地域の中小企業が活躍しやすくなる環境整備としてのまちづくり
  まちづくりの活動にご参画いただくお仲間として、その支援のためのご負担という考え方は難しいでしょうか? そもそも商工会議所の収入の中では皆さまからの会費と行政からの補助金、そして、保険等の自主財源から成っています。
 会費をご負担いただく側とそれに対するサービスを提供する側という関係を超えた、ご一緒に地域を盛り上げていくお仲間という関係を求めることは不遜でしょうか?

 さて、ここからが反転攻勢で会員増強です。当所のことをより多くの方々、特に会員予備軍に知っていただけるように、広報のあり方を副業人財も投入して抜本的に見直します。会員増強委員会のアドバイスとご協力の下、職員はそれぞれ目標数を持ってチームで動くようにします。詳しい活動計画については、またお知らせいたします。皆さまのご協力をお願いいたします。

 

入会のご案内

意見・要望活動

意見・要望活動

ページの先頭へ