小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2023年 6月号

2つのセンサー

 先日、大阪に行ってきました。久々に夜の街に出て見ましたが、夜12時を回っても大変な人出でした。
印象に残ったのは外国人の多さです。感覚的には6割くらいが外国人で日本人より多く、多種多様な国籍の方と見受けました。往復の新幹線でも半数以上が外国人かと。小田原駅の西口も外国人でいっぱいです。
せっかく遠くから来てくれている外国人のいい体験をしてもらいいい印象を持ってもらうことを真剣に考えて実践していくべきでしょう、
 
 同時に、さあ、これからの観光はインバウンドだ!と盛り上がる前に冷静になって考えると、コロナ前の国内旅行消費額は25兆円、その内、インバウンドは4.8兆円で20%以下でした。つまり、国内の観光業を支えてくれているのは、日本人だということです。その日本人の観光が、このPOSTコロナでどうなるのかが大変重要だと思うのです。大型バスでの団体旅行の趨勢、週末や祝祭日に集中する道路や観光地の混雑、ワーケーションのような新しいライフスタイルの普及、働き手の減少、社会全体のデジタル化、観光業の生産性向上のための業務改革の必要性など対応しなくてはならないことが山積みです。
  
 観光に例えれば、外国人観光客のような目に見える変化に素早く反応するセンサーと、国内観光のように目に見えにくい変化も確実にキャッチするセンサーの2つを持つべきだと思います。これは、観光業だけのことではないと思います。POSTコロナ、気候変動、不安定は国際情勢といった世の中の激変は、全ての業種業態の中小企業の経営に大きな影響を及ぼしています。世の中の変化をリアルタイムで察知する迅速さと、その変化の本質を捉える冷静さの両方が必要だと感じます。
 
 2つのセンサーを駆使してアイデアを絞り出し、事業の再構築にチャレンジしていくべき時だと思います。POSTコロナ時代の商工会議所のお手伝いの場面はそこにあると思います。ぜひ、ご相談ください。

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