2026年3月号
「手前味噌で恐縮ですが…」
今年度も早いもので最後のひと月となりました。先月に引き続き、普段なかなかお伝えできていないことをお話ししたいと思います。少々、手前味噌かも知れませんが、身内の話をいたします。自慢話に聞こえたらお許しください。
当所では、1.個々の会員さんの商売繁盛のお手伝い=個社支援と 2.地域の中小企業が活躍できる環境整備=まちづくり という2つを旗印に掲げ活動をしています。
特に1.では、国、県、市町が提供する資金面の支援プログラム、融資では「マル経(小規模事業者経営改善資金)」(おかげ様で全国515ある商工会議所の中でトップクラスの実績です)など、その他の補助金や助成金などのご案内とお手伝い、創業支援、事業承継支援、人財の採用(副業人財、Timeeなど)と育成(研修事業:小田原箱根起業スクール、リカレントスクール、事業構想大学院大学、B-SHINEなど)と定着(合同入社式、地域で頑張る若手顕彰など)の支援など、それぞれの企業さんの状況、ニーズに合わせて使っていただけるメニューを多数用意しています。
ただ、それらは、会員さんが使ってくださり、成果(=商売繁盛)につながってはじめて意味のあるものだと思っています。まだまだ知っていただけていない、使っていただけていないケースが多々あります。これまでも様々な媒体で広報に務めていますし、今後も発信に工夫をしていきます。ですが、人は自分に関心のない情報は単なる雑音としてスルーしてしまうことが常です。ですから、広報活動として広くお知らせしていくことも重要ですが、より効果的なのは1オン1でお伝えすることだと思っています。経営者や担当者とお話する際には、それぞれの企業の持つ問題を分析して整理して課題化し、お互いに認識することでそれに役立つ支援メニューをお薦めすることが可能になります。そのためには当所の職員は、会員さんに伴走しつつ、一緒に頭をひねり知恵をひねり出すことを求められます。「もっと働け!」と。いえいえ、そう言うつもりは全くありません。これまでも今も当所の職員は本当に真面目に頑張って働いています。ではどうしたらいいか?当所の職員がより会員さんに寄り添った活動を可能にするためには、彼らがより「楽」に仕事ができるようにすることだと思っています。
「楽」というのは二つの意味があります。付加価値を生まない無駄な仕事を省き、より生産性の高い仕事に取り組めるように仕事の断捨離とやり方を変えることです。いわゆる業務改革です。例えば、一日中パソコンの前で単に紙べースのデータを打ち込んでいるとしたら、残念ながらそれは付加価値を生んでいるとは言いがたい。例えば、慣例的に報告書を作成してもそれを誰も活かしていないとしたら、必要のない仕事に時間を使っていることになる。例えば、会議所の議事録。これまでは職員が会議中は自筆でメモをとり、会議が終わった後に改めてPCに打って仕上げることが当たり前でしたが、今ではAIを使うことで自筆のメモもPCへの入力も不要で、議事録を書くことだけでなく、その内容を分かりやすくまとめることもできます。
まだまだ改善・改革は始まったばかりです。徹底的に仕事の見直しをし、さらに省力化を進めます。職員の間で勉強会を展開し、当所全体のデジタル化を進めています。それによって生み出した時間とエネルギーを会員さんとの1オン1に振り向けることで、よりよいサービスが可能になると思うからです。
もう一つの「楽」は、楽しく仕事をする、つまり、仕事にやりがいを感じることです。
当所は一般的な企業とはちょっと異なる事情があります。パートさんを含め20名ほどの小さな組織です。ポストに空きができなければ、昇進・昇格もできませんし、異動やジョブローテーションもままなりません。頑張れば売上や利益が上がり、それによってボーナスを支払えるわけでもありません。では、当所の職員は何を以てして、楽しく、つまり、イキイキワクワクとやる気を持って働いてくれるのだろうかと考えました。収入もポストも大切ですが、それらと同時に働きがいが大切。会員企業さんのお手伝いをしてお役に立て、その結果、ありがとうと言っていただけること。人は、誰かの役に立つことで自らの存在に意味があると感じ、自らの価値を知ることができ、頑張れるのだと思います。当所の仕事では誰かとは会員さんです。会員さんの役に立つためには、仕事で何を大切にすべきで、どうしたら達成感を得られるか。そんな思いで、3年前に人事制度の見直しに着手しました。まずは職員皆で考えてもらいました。それを5つの評価軸(オーナーシップ、協働、成長と貢献、プロ意識、トライ&トライ)として大切にすべきバリューと定めました。必ずしも数字にならない成果を見える化し、それを部下・上司で共有するために定期的なコミュニケーションも制度化しました。今、その新しい制度の100%運用と定着に全所を挙げて取り組んでいます。
職員一同、会員の皆さんのお役に立てることを自らのモチベーションの素として日々業務に取り組んでいます。まだまだ至らぬことだらけとは思います。もし、お気づきの点があれば忌憚なく私に教えてください。そして、もし、万が一よくやったとお感じになったら、一言担当の職員にお声がけいただければと思います。会員さんからの励ましが何にも増してのエネルギー源になりますので。


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