小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2026年7月号

「『温故知新』これまでに感謝し、これからに活かす」

 今年で当所は創立80年を迎えます。80年前というと終戦から一年経ち、インフレと食糧不足をはじめとする混乱の中で、日本国憲法の公布、女性の選挙権が認められた最初の衆議院議員選挙など、この国が新しい時代へのスタートをきった年と言えます。そんな中で商工会議所の設立に立ち上がった地元の先輩経営者の方々の思いやいかにと想像しています。商工会議所の成り立ちについては日本商工会議所のHPをご覧ください。

https://recruit.jcci.or.jp/about/history/

 さて、この記念すべき機会を活かした事業はどうあるべきかを80周年記念事業の企画委員会・実行委員会(委員長:原副会頭)で議論していただきました。私がお願いしたことは、「温故知新」というテーマの下で、周年記念でよくありがちな、例えば、お金をかけた豪華な記念誌の制作や厳粛かつ形式張った式典の開催などにこだわらない当所ならではの、これからの活動にとって意味のあるものにして欲しいということでした。

 そして、以下の二つの事業を実施することになりました。

 まず、一つ目は、これまでの80年間に様々な活動に取り組んでくださった先達たちの知恵がどこにどのような状態で存在しているかというと、その多くは紙ベースで倉庫にうず高く積まれた段ボールの中で眠っていて、それらを参考にしたいと思ってもどこに何があるかも分からず、段ボールをひっくり返して探さないと使うことができません。

まさに宝の持ち腐れです。そこで、過去の資料をデジタルデータ化し、AIを活用し、それらの知恵を簡単に引き出せる仕組み、当所が所有する知財の活用システムを作ることにしました。
多分、どんな会社でも団体でも同じ悩みをお持ちかと思います。当所でその解決のモデルを示せれば、会員さんのお役にも立てるのではないかとの思いもあります。

 さて、二つ目は、当所ならではの楽しい企画です。
オリジナルのオペラを制作し、上演します。テーマはわがまちの誇り、二宮尊徳翁です。但し、江戸時代にこんな偉い人がいましたという偉人伝ではなく、翁の教えである「一円融合」「至誠」、「勤労」、「分度」、「推譲」といった「報徳思想」とその実践の具体的手法である「報徳仕法」が現代の中小企業の経営にどのように活かせるか、悩める中小企業の経営者が現代に舞い降りた尊徳翁から学ぶという江戸時代と現代を行ったり来たりするユニークな舞台回しになるはずです。地元で活動する当所の会員でもある「(一社)小田原オペラ」の全面的な協力により、現在鋭意制作中です。お披露目は10月23日(金)に湯本富士屋ホテルで夕刻から開催予定の80周年の祝賀会のメインアトラクションとして初演されます。

 温故知新=「これまでに感謝し、それを学び、これからに活かす」というテーマでの二つの事業にご期待ください。

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