創業連載
田舎食堂あやんち
「田舎食堂あやんち」は、小田原を拠点に地元の旬の食材を活かした事業を展開する米川綾さんが立ち上げたキッチンカーです。
その背景には、料理を通じて人々を笑顔にしたいという彼女の強い想いと、地元農家への感謝が込められています。
米川さんの原点は、農業を営む祖母にあります。祖母の畑でとれた新鮮な野菜をよく分けてもらう中で、その美味しさや大切さを学びました。一方で、食べきれず余る野菜を見るたびに「こんなに美味しいのに、もったいない」という気持ちを抱いていたと言います。
この経験が、地元食材を有効活用しながら人々に喜ばれるサービスを提供したいという彼女の基盤を築きました。
結婚と出産を機に、子育てと両立できる柔軟な働き方を模索する中で、米川さんは創業という道を選びます。祖母を通じて知り合った地元農家とのつながりを深める中で、農家の方々が苦労して育てた野菜が無駄になっている現実を目の当たりにし、「地域の食材を使って、少しでも支えになりたい」という想いがさらに強まりました。こうして、「田舎食堂あやんち」が生まれたのです。
創業当初は、自力で情報収集や準備を進めるものの、多くの壁に直面しました。その中で商工会議所に相談したことで、一番不安を感じていた資金面など具体的なアドバイスを受け、大きな支えを得ることができたといいます。
また、子育て中という状況についても理解してもらえたことが、彼女にとって心強い励みとなったとおっしゃいます。
現在、米川さんは「田舎食堂あやんち」を通じて、地域の農家とのつながりを深めながら活動を続けています。そして、今後は地元野菜の販売にも取り組む予定です。将来的には、地元の人々が気軽に立ち寄れるように店舗を構え、より多くの人々と出会っていきたいと考えています。
「田舎食堂あやんち」は、米川さんの「もったいない精神」と地元農家への愛が形となったキッチンカーです。その活動は、地域の人々や農家とのつながりを育みながら、これからも地元の魅力を広げていくことでしょう。
キッチンカーの営業日時については、下記Instagramよりご確認いただけます。
毎月第1・3土曜日に上府中公園で開催されている「湘南オーガニックファーマーズマーケット」にも出店しています。素敵なお人柄の米川さんのほっと温まるご飯を食べに是非訪れてみてください。

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