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2020年 3月号

厳しい時こそ前向きに

 どうしても新型コロナウイルスのことに触れざるを得ません。この小文が皆さまの目に留まる頃には、どういう展開になっているのか予想は難しいのですが。
 現状では、いわゆる水際で抑え込むことができなかったわけですから、これからは急な大量発生を防ぐための手を打っていくべきという論調が一般的になってきました。医療の専門家でもありませんが、私もそう思います。経路が分からない感染や発症が各地でポツポツと発生し始めているということは、既にウイルスの感染は市中に存在するという証左であり、今、これから避けなくてはならないことは、医療体制に破綻をもたらす危険性のある急激な大量発生であるという専門家の説明は納得しやすいと思います。
 ここ数週間が分かれ目とすれば、できるだけ大量感染のリスクを減らすこと、つまり、多数の人、それも、「不特定多数の人が同じ空間をある一定以上の時間に亘って共有する環境を減らすことに皆で協力する」ということでしょう。いろいろなイベントの中止や施設の休止も頻発します。当然、商売にも大きな影響が出ます。人の動きが減れば、売上げは下がり、その影響で資金繰りも厳しくなってくるでしょう。さらに原材料や資材の仕入れや、休校で家にいる子供さんを持つ従業員のケアなども手を打たなくてはなりません。3月は、いや4月も、かもしれませんが、相当厳しい状況が予想されます。腹を括って覚悟を決めて、何とか乗り切るしかないと思います。
 こういう時にこそ、経営としての姿勢が問われるのだと思います。「世間から非難、批判されないように」という後ろ向きな姿勢で捉えるか、「皆で協力して感染のリスクを最小限にし、一日も早く終息させよう。そのために自分ができることを積極的にやっていこう」という前向きな姿勢で捉えるかで、お客様や社員に伝わることも自分の気持ちも大きく異なるのではないでしょうか。「しょうがないから」ではなく、「やるべきだから」と捉えると積極的向きになれ、冷静に考えられるようになり、結果、打つ手が浮かんでくるように思います。

追申
 商工会議所では、融資、補助金、雇用関係などについて、国、県、市町、金融機関等の支援メニューに関する情報を集めております。是非、お気軽にご相談ください。最悪シナリオを想定し、早め早めに準備をしておくことが肝要かと思います。
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