小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2020年 7月号

AFTER コロナ? POST コロナ? WITH コロナ?

 言葉遊びをするつもりはないのですが、コロナからの経済の回復を考える際に結構大切なことかなと思います。
 「AFTER(アフター)」と言えば、「何かが終わって一区切りで次へと、前と後が切り離されている」感じ。
 「POST(ポスト)」と言えば、「何かがあってその影響の下で次へと、連続している」感じ。
 「WITH(ウィズ)」と言えば、まさの言葉通り「一緒に/共にと、現在進行中な」感じ。

 心しておくべきことは、一旦大流行が収まったとしても、コロナが撲滅され、この世からいなくなるわけではなく、(ワクチンができればその脅威の程度は減るでしょうが)深く静かに存在し、私たちの健康を脅かし続けるということ。コロナという見えない相手とどう付き合っていくか。だから、これからはWITHコロナ。

 そして、コロナが収まってよかった!と全てを忘れて、単純に元通りに戻そうとするのではなく、コロナの蔓延を体験し学んだことを活かす姿勢が大切です。だから、POSTコロナ。

 さて、そのWITH&POSTコロナの時代に取り組むべきと思うことをお話しします。
 まずは、感染を防ぎつつ、業務を遂行し売上利益を上げていくためには、第二波も想定したよりいっそうの衛生対策が必要です。油断はできません。
 そして、単に従前に戻るだけでなく、加えて新しい商売の形、ビジネスモデルも考えていくべきだと思います。例えば、この度、当所で立ち上げた「小田原箱根オンライン百貨店」という通販のポータル(玄関)サイトは今まで通販には取り組んで来なかった会員企業さんが新たに取り組むきっかけになれればという狙いもあります。これから難しい面もあるであろう対面型のビジネスに加えて、もう一つのお客様との接点を持つことは意味があると思うからです。まだまだ手はあると思います。あきんどの知恵の出しどころだと思います。

 もうひとつは働き方の問題です。在宅勤務だったり、テレビ会議だったり、今までやったことのない仕事の仕方にチャレンジしました。もちろん業種業態によって様々ですが、やってみたら意外とやればできると実感した方も多いのではと思います。当初の感染防止策という視点に加えて、生産性を上げ、より働きやすい環境を整備するという意味の真の働き方改革のチャンスとして捉えるべきでありましょう。中小企業は生産性が低いと言われがちです。さらには、働き方改革関連法が改訂され、例えば、同一労働同一賃金が21年4月からは中小企業にも適用されたりと中小企業には対応が迫られる課題が山積みです。経営の合理化に資する様々な補助金も出回っています。柔らかいうちから、ぜひ、当所にご相談ください。どんどん当所をご活用してください。「災い転じて」でまいりましょう。

 このコロナによって、強烈な痛みを伴って気が付かされたこと、学んだことをPOSTコロナのこれからの仕事に活かさない手はありません。そして、くれぐれも私たちはWITHコロナの世界にいることを忘れずに。
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