小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2021年 8月号

オリパラのレガシー

 いつもとは異なる種類の関心を集めたオリンピックが終わりました。(パラリンピックはどうなるのかこの原稿を書いている現時点でははっきりとしておりませんが)。
 アスリーツの活躍にひと時でも目の前の問題を忘れることができた方も多かったかも知れません。が、祭りが終わった今、私たち企業経営に関わる者は、このコロナの中でどう自分の会社が生き延びていけるのか?どう経済を廻していけるのか?という逃げることのできない何も変わっていない現実に引き戻された感があります。
 そうは言ってもせっかくのオリパラです。そのレガシーを残したいと思います。レガシーは二つ。一つは、賛否両論の中で開催されたオリンピックで学んだこと、得たことをベースに世界へメッセージを発信すること。このオリパラでご縁ができた5つの国との交流、パラリンピックのテーマであるダイバーシティ&インクリュージョン、それを踏まえた観光地の在り方などを、小田原箱根からならではのメッセージを繰り返し使ったいただける動画にして配信します。人も含めた小田原箱根の魅力=宝物を知っていただき、将来に向けて訪れる人を増やし、世界中に顔の見える友達をつくっていきたいとの思いです。当所では、TOKYO2020タスクフォースが中心に企画、準備をしています。
 もうひとつはさらに形のあるレガシーとして、「仮称)小田原箱根スポーツコミッション」の設立です。オリパラを契機とするスポーツへの関心の高まりを捉え、スポーツを通じたまちづくりをコンセプトに、スポーツ関連だけでなく様々な団体や企業が連携するプラットフォームを作ろうということです。現在、当所が幹事を務める「小田原市ラグビー・オリパラ活性化委員会」において、行政、小田原市体育協会、小田原市観光協会を中心に準備を進めています。2024年のキックオフに向け、来春には設立準備会を立ち上げる予定です。
 相変わらずコロナというトンネルの出口が見えてきません。多分、一夜にしてコロナという雲が去り全てを忘れるような晴天になるということはないでしょう。ワクチン接種の普及とともに例えば患者の数は上がったり下がったりの波を繰り返しながら、徐々に収まってくるものなのでしょう。10月か11月にはワクチン接種が行きわたり、人々の間にちょっと安心感が広がり、来年年明けからそろそろマスクをしなくてもという暮らしが戻ってきてくれるのではと思うのは現実的な期待かと思います。ただ、コロナがいなくなるわけではなく、収まってもまた新たな脅威が出現する危険性は高いです。ですから、これからの時代は、WITHコロナであり、AFTERではなくPOSTコロナと申し上げている所以です。ワクチン接種を急ぎつつ、まだ現在進行形のコロナではありますが、コロナから学んだことを活かしていく、そんなしたたかさを持ちたいと思います。

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