2021年 11月号
最も困難な道に挑戦せよ
今月は私的な話で失礼します。
先日、私の母校の県立高校の創立100周年を記念する式典があり、同窓会の役員を仰せつかっている関係で出席してきました。コロナで開催が懸念されましたが、人数を絞ってではありましたが、現役の生徒と一緒に一堂に会しての集まりは久しぶりで、やはりリアルで集まることはいいものだと思いました。
式典の中での校長先生、生徒代表の挨拶で口々に出たのは、「Always do what you are afraid to do.最も困難な道に挑戦せよ」という言葉でした。今、この高校では生徒の誰もが口ずさむモットーとして定着しているとのことでした。記憶をたどると、私が現役の時には明文化されたものはありませんでしたが、様々な先生方が異口同音、同じ趣旨の言葉をことあるごとに生徒に投げかけていたことを思い出しました。100年前の創立者の精神がそこに活きているのだと改めて感じました。
自分自身を振り返れば、多感な高校生活から既に半世紀が経ってしまいました。果たして、これまで、そして今、この言葉の精神に沿った生き方をしているのだろうか? 安易な選択をしてこなかったか?と帰路ずっと考えていました。その答えは、自信をもってYESとは言い難いですが、さりとて、全くのNOではないかなとか…。
小田原箱根商工会議所の会頭というお役目をいただいてから、早いものでもう3期9年目になります。3期目の任期末である2022年10月までもうあと一年を切りました。果たして会員の皆さんのお役に立っているのだろうかと自問自答の日々です。
「過去は変えられないが、今と未来は変えられる」「過去と未来は今の生き方で変えられる」
などなど先人は智惠に富んだ言葉を残しています。そんな教えを紐どきながら、商工会議所会頭というお役目について改めて考えている今日この頃です。