小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2022年 1月号

新年のご挨拶
まさにWITH/POSTの時代に

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 コロナに翻弄され、その対応に忙殺された一年でした。感染が一定程度収まりつつある中、新種の株が発生、世界的には感染者が激増と、まだまだコロナは現在進行形です。コロナへの警戒を緩めることなく基本的な感染予防を継続し、通常の暮らしと経済活動を取り戻すことが求められる、まさにWITHコロナの時代です。待たれるのは、迅速な3回目のワクチン接種と、万が一の感染時にも治療ができる医療体制の再整備です。当所も行政への働きかけを強めてまいります。
 年初のご挨拶には相応しくない話題かもしれませんが、地域の中小小規模事業の集まりである商工会議所として案じるのは、1年あるいは2年先の会員企業各社の経営状態です。手元に資金を置くために起こした借り入れの利息の優遇措置や元本返済の猶予が切れ、返済が始まります。雇用調整助成金や各種の補助金、助成金も国の収支を観れば早晩なくなることは十分に予想されます。この1~2年の間に、POSTコロナを睨んだ商売のかたちを考え、実現していけるかどうかが事業存続の分かれ道になりそうです。
 コロナが未来を一足先に連れてきて、私たちは、いわば「来るべき未来」を垣間見せられているのではと昨年申し上げました。過去に戻ろうとすることはあまり意味がなく、それより「来るべき未来」の中で、経営者としては自分の会社がどうお客様の役に立っていけるのか? 個人としてはいかにイキイキワクワク心豊かに暮らせるかを考え、できることから実践していくために、コロナを体験して見えてきた、自社の商売の弱みや強みと課題、あるいは、世の中の動向や社会課題。それらの学びを活かして、次の一手へつなげるというしたたかさを持ちたいものです。
 さらには「来るべき未来」では、コロナの前から突き付けられていた気候変動やSDGsといった世界共通の喫緊の課題も待ったなしです。逆説的に申せば、それらに真摯に取り組みことがコロナからの回復をとげ、「来るべき未来」を創っていくことになるのだと思います。

 商工会議所の役割の一丁目一番地は、会員企業の商売繁盛のお手伝いであることは繰り返し申し上げています。働き方改革、事業承継、創業支援、地域防災、再生可能エネルギーの地産地消、東京オリパラを機に地域に残すべきレガシー、そして、コロナで明らかになった経営上の課題、例えば、デジタル化の遅れ、観光のあり方の見直しなど課題は山積みです。勇気を以て率先垂範を旨とし、今年も様々な活動を展開してまいります。地域で廻るお金を増やし、その廻るスピードを上げ、持続可能な地域の経済の力で持続可能な地域を元気にしていけますように。
 「壬寅(みずのえとら)」は、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年回りとか。 共に目の前の苦境を乗り越え、笑顔多き年になりますことを祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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