小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2022年 8月号

小田原・箱根ビジネス リカレントスクール

 

 最近の新しい話題には横文字が多いのはいいのか悪いのか、却って意味がぼけてしまうような気がしないでもありません。と言っておきながら、当所の直近の取り組みもやはり横文字の名称に。「リカレント」=人生100年時代と言われる中、社会人も必要なタイミングで教育機関やプログラムで学び直すことと訳されています。
 今回の当所の勉強会は、後を継いで5年以内の経営者か後継予定者を対象にしています。8月5日を皮切りに12月まで全8回。毎回3時間(座学だけでなく、討議や計画策定などの実技)+宿題のかなりハードは内容です。私も開校式にお邪魔し、参加14名の皆さんにお会いしました。参加を決心してくださったことに敬意を表したいと思います。既に仕事に携わっている忙しい方々ばかりですから。先代の仕事を継いで何とかよりよい会社、店にしたいとう熱意がある方々です。箱根駅伝のように、まず大切なことは決して自分の代で絶やすことなく襷を繋ぐこと、そして、少しでも順位を上げて次に引き継ぐこと。そんなお気持ちなのだろうと推察しています。

 コロナ、ウクライナのような国際情勢、為替、気候変動など厳しい環境での経営は嵐の中での航海のようです。羅針盤なしでは正しく舵を切ることはできません。自分の会社がどういう状況かを客観的に教えてくれる経営の羅針盤ともいうべき財務諸表の読み方、自分の会社はどのように社会の役に立っていくのかを表す経営理念、それを実現するための経営計画、経営者として日々どういう心の持ち方でどういう行動をとるべきかの行動規範など、いわば経営の基本を学んでいきます。 「今さら…」と言わずに真面目に真摯に取り組もうとする皆さんを当所は一所懸命に応援してまいります。

 さて、話は少々変わりますが、会議所の役割は大きく2つあるように思います。
 一つは、会員の皆さんが少しでも商売がやりやすくなるような環境の整備としてのまちづくり。まちづくりは会議所だけでできるものではありませんので、当然行政との公民連携が重要です。提言、要望、企画などはこれに当たります。
 もう一つは、個々の会員さん向けのお手伝いです。融資、補助金、助成金などのお世話、絶えず変化する労働関係の法律や税法についての情報提供、例えば、6月に開校した経営者向けのパソコンスクール、そして今回のような勉強会です。私どもは皆さんの会社の中の仕事に直接手を出せるわけではありません。私どもができることは、皆さんが必要とされるであろう様々なプログラムを用意し、それを使っていただけるようにお知らせすることです。
使っていただけるかは皆さま次第です。
 使い勝手がよくない場合はぜひ、お声をお寄せください。お使いになった上での具体的なご指摘やアドバイスをお待ちしております。私ども会議所の一丁目一番地の仕事は皆さまの会社、お店の商売繁盛のお手伝いなのですから。

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