小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2023年 7月号

学び続けること

 名称と内容をブラッシュアップしながら実施してきた創業支援のための勉強会「おだわら起業スクール」は9年目を迎え、これまで300名以上の方々に学びと仲間づくりの場を提供し、80社の実際の起業をお手伝いしてきました。今年も定員を超える応募の中から選別された40名が新たな事業に挑戦に向けて真剣に学んでいます。

 5月27日から7月22日の間の計6回の最終回では、受講生に、それぞれが練り上げてきたビジネスプランをプレゼンテーションしてもらいます。今年は新たな取り組みとして、昨年までは受講生だけで行っていたものを、より多くの方々の前でオープンな形で実施します。会場も商工会議所の会議室からARUYO ODAWARA https://aruyo.me に移して行います。ぜひ、会員の皆さんには、プレゼンを聴きにARUYO ODAWARAに足を運んでいただけたらと思います。新しいアイデアに触れたり、新たにこの地で商売を始めたいと熱心に思っている方々と出会ったり、きっと様々な気づきと出会いがあることと思います。

 また、まだ一度もARUYO ODAWARAに入ったことのない方にも、ARUYO ODAWARAの取り組みを知り、そこに出入りしている方々との出会いの可能性を感じていただく機会になればと思います。神奈川県、小田原市がいわば公金を導入してその運営を支援しているARUYO ODAWARAという施設と取り組みは、外部からの新規創業したい方々のためだけではなく、私たち地元の経営者も上手に利活用し、自らにとっても価値あるものにしていくべきと思います。
 
 全くの新規起業でなくとも、今の事業を一旦見直してみる機会、自らの経営者としての姿勢と技を磨く機会を持っていただくことも大切と考え、昨年、二世経営者を中心とした受講者に大変好評をいただいた「小田原・箱根リカレントスクール」の第二期を開校します。事業を承継される立場の方、新規創業からまだ日が浅い方々15名を対象にした、8月から11月まで全8回の真剣勝負の学びの場(なんと無料!)です。
 
 POSTコロナの時代とは、私たち地域の中小企業経営者としては、「転んでも手ぶらでは起きない精神」で、コロナで学んだことを活かすことと併せて、人口減、少子化、高齢化、気候変動、などコロナだけでなく教科書のない時代 つまり、イノベーションの時代なのだろうと思います。

 地域の中小企業の商売繁盛のお手伝いをその最大かつ最重要な役割と任じている商工会議所として懸念することは、ゼロゼロ融資で息をついている間に、イノベーションができない、したくない会社はさらに厳しい状況に置かれることです。ゼロゼロ融資もそろそろ期限が来ます。

 自らの商売で、「自社の強み」と「足りないこと」そして「変えてはならないこと」と「変えるべきもの」を冷静に客観的峻別し、事業の再構築が求められているように思います。他社と連携もありうるかもしれません。いずれにしても学び続け、新たな出会いの機会を積極的に求めていくことが大切かと思います。ぜひ、当所の提供する機会をご活用ください。

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