2024年 8月号
スポーツを通じたまちづくり
寝不足の目をこすりながらこの原稿を書いています。そう、パリオリンピックです。日本時間の深夜から早朝にかけて好ゲームが目白押しで、夜更かしをするのか、早起きをするのか、結局、朝まで・・・ということになってしまうこともあります。
連日のオリンピックの熱戦を観ていて改めて強く感じたこと。それは、それぞれの種目にはそれぞれの魅力があり、さらには個人戦と団体戦でもそれぞれの魅力がありますが、全てに共通しているのは、スポーツは人を感動させ、人と人を結びつける力があるということです。このスポーツの持つ力をまちづくりに活かさない手はないと思うのです。
当所は活動の柱として次の2つを掲げています。
1.個々の会社の商売繁盛のお手伝い
2.私たち地域の中小企業が活躍できる環境を整えるという意味のまちづくり
この2.のまちづくりにスポーツの力を借りたらと思うのです。
これからのまちづくりは、市場の縮小を生む人口減と働き手が奪い合いになる時代に、単に大きなショッピングセンターや工場を誘致するだけではうまくいきません。
幸いなことに、この地域では既に様々なスポーツが盛んです。ですから、潜在的な地域としてのスポーツの力はあるはずです。新たな発想で、スポーツという枠を超えた連携が必要です。まさに「スポーツを通じたまちづくり」の発想です。
とても身近な例ですが、2年前から関東学生のラグビー対抗戦を城山競技場で開催しています。(城山競技場は2019年のラグビーワールドカップの開催を機に、天然芝に張り替え、インゴールを広げたりとか一流チームの練習や試合に相応しく整備されています)ただ、残念なのは、ラグビーに関心のある人しか知らないし、観戦に来た人もゲームが終わればさっさと帰ってしまっています。せっかく来てくれた人には帰りがけに、まちの居酒屋で一杯やってもらって、隣に座った地元の人との一緒に盛り上がってもらうだけでも、経済効果はあるのでないかと。
これは小さい例ですが、考えればいろいろありそうです。そのためには、各種目団体だけでなく、まちのいろいろな人や団体などが連携してことを進めることが必要です。スポーツ団体、スポーツチーム、自治会、観光協会、会議所、商店街、行政が連携協力できるプラットフォームが必要でしょう。
当所では、「スポーツタスクフォース」を立ち上げ、まずできることからスタートしようと活動を開始しました。
スポーツを通じたまちづくりに注目していただき、一緒にアイデアを考えてください。