小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2025年  3月号

「DE&I(ディー・イー&アイ)」はキレイごと?

海の向こうでは、その発言や行動が理解不能の新しいリーダーの下、DE&Iを排除する動きが起こっている今だからこそ、敢えて日本ではその重要性と有効性を認識すべきだと思います。

DE&Iとは、多様性 Diversity(ダイバーシティ)、公平性 Equity(エクイティ)、包括性 Inclusion(インクルージョン)の3つの言葉の略称で、年齢、性別、国籍/人種、障がいの有無に拘わらず、それぞれ、「個性を尊重する」「機会を公平に」「お互いを活かし合う」という行動規範を示すものです。横文字なので違和感を覚える人もいるかも知れませんが、日本語にしてみると至極当たり前のことです。
例えば、車イスの方々に対して、荒っぽい言い回しで恐縮ですが、店舗や宿泊/観光施設ではもしかしたら面倒臭いお客様と思ってはいないだろうか? あるいは、もしかしたら一緒に働くのは面倒くさいと思っていないだろうか?と自分の胸に手を当てています。
総体で人口が減っていく中、潜在的なお客様の数も減っていきます。働く人もさらに減っていきます。車イスの方々がもっと訪れやすい店や施設、そして観光地や商店街を作ることは新たなビジネスチャンスを創ることになるではないか? 車イスの方々が働きやすい職場を創ることはこれからさらに厳しさを増す人手不足を解消する一助になるのではないか?
障がいのあるなしだけではなく、様々な年齢、性別、国籍/人種に拘わらず多様な人々を、どうしたらお客様に、また働く仲間にできるかと考え、行動しようというDE&Iは決してきれいごとではなく、極めて現実的で、かつ企業経営にとってメリットの大きいことだと思うのです。DE&Iはビジネスチャンスと捉えるべきだと思うのです。

当所では4月からの新年度に向けて、「多様性・公平性・包括性をビジネスチャンスに」をテーマに掲げ、その具体的な方法を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

入会のご案内

意見・要望活動

意見・要望活動

ページの先頭へ