小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2025年  6月号

「足元を固める」

 去る5月20日、会員大会を開催しました。当日、ご参加くださった会員・役員の皆さま、ご来賓の方々、ありがとうございました。
 今年は少し装いを変えての開催でした。当所では全会員に集まっていただける可能性のある機会は、1月の賀詞交換会、5月の会員大会、そして、10月の会員表彰式と年3回あります。それぞれの集まりの役割を明確にしていこうと所員で議論した企画でした。まずは、会議所を知っていただくこと、そして、使っていただきご自身の商売繁盛に活かしていただくこと、さらには会員さん同士でつながっていただき新たなビジネスチャンスを広げていただく機会を提供することを今回の会員大会の役割としました。いかがでしたでしょうか?まだまだ改善すべきことはたくさんありそうです。ご感想、ご意見を賜れれば嬉しい限りでございます。
 
 さて、当所ではここ数年にわたり、スポーツ、海、気候変動/エネルギーをテーマにしたものまちづくりの新たなプロジェクトへの取り組みや、個社への支援策として、制度融資や補助金、助成金等に加え、創業支援、事業承継、人財育成、副業人財などの新たなプログラムを造成してきました。新しい事業の立ち上げに耳目が集まり、自分たちもそのことに達成感を持ってしまいがちですが、プログラムを創ることが目的ではなく、会員企業に使っていただき、それぞれの企業で成果を出していただくことが目的であるということを忘れてはならないと肝に命じております。
 そのためには、それらのプログラムを知ってもらうための広報も重要でありますが、相手にとって興味のない情報は伝わらないという現実の中、1on1のコミュニケーションを基本とする関係構築に注力しております。お困りごとをお聞きし、それを課題化するお手伝いをし、その解決に有効なプログラムを提案するというプロセスで会員さんと伴走することを進めています。
 しかしながら、当所は、所員20名ほどの小さい所帯ですので、むやみに増員したり、経費をかけたりするわけにもいかず、限られた人的資源をどう活かすかが大きな課題です。

 そのためには、無駄な仕事を排除し、付加価値を生まない仕事を軽減し、今まで以上に個々の会員企業に寄り添う時間とエネルギーを増やし、その質を上げていくこと。AIの利用も含めたDX化を一つの手段として業務改革を進めるという、一見、地道な目立たないことに注力をしております。
 さらには、一般企業とは異なり、売上げとか利益、あるいは昇進・昇格といった分かりやすい目標が立てにくい会議所という組織の特性を鑑みると、職員のモチベーションは、結局、会員企業の役に立って感謝されて・・・という達成感のようなものと働く仲間との関係性や働きやすさに大きく左右されると思っています。そのために、従来行政の仕組みをベースにしていた人事制度を一昨年抜本的に改築し、今、その定着と100%運用に力を入れております。

 おかげ様で当所には様々なやる気溢れるタレントがおります。簿記はもちろん、自らから学んで中小企業診断士やキャリアコンサルタントといった国家資格を取得している職員もおります。会員さんのお役に立てることが自らの使命であると信じ、頑張っている職員がおります。
 どうか最大限に活かしてください。まずはお気軽にお声がけください。
 

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