小田原箱根商工会議所は、小田原・箱根の企業を応援しています。


2025年 10月号

「世界の中の日本、日本の中の世界」

 このコラムが皆さんの目に触れる頃には、自民党の新しい総裁も決まり、政局は次の局面に入っていることでしょう。経済が「経世済民」、つまり、「世を治め、民を救うための仕組み」であるなら、経済と政治は一体のものであるべきです。が、どうも政治は政策よりも政局で動くようで、今の政治は実体の経済と少々ずれていると感じるのは私だけでしょうか?
 
 さて、閑話休題。今月は今年度新たに掲げた活動のテーマである国際性についてお話しします。
 世界に目を向ければ、ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナとイスラエルの紛争、理解不能なリーダーを担ぐ米国など国際情勢は不安定さと不確実さが増しています。これまで前提としてきた自由貿易とグローバルサプライチェーン自体の存続も疑わしくなる中、また、無闇に外国人を排斥するような風潮の中で、今まで以上に、ネット、SNSやマスメデイアに頼らずに、自らの目と耳を使って世の中の実相を把握することが必要になったと感じます。
 そのための機会のひとつとして「小田原海外市民交流会(OIFA:Odawara International Friendship Association)」を紹介いたします。今から遡ること43年前の1982年、小田原市と米国カリフォルニア州チュラビスタ市の姉妹都市締結を機にスタートした海外姉妹都市青年交流事業では、毎年小田原の青年をチュラビスタ市に派遣するとともに、来日するチュラビスタ市の派遣生を迎え、ホームステイしながら約一ヶ月間の交流をいたします。両市の相互理解と友好親善を深め、小田原市民の国際感覚を醸成するとともに、両市の継続的な交流及び地域の国際化に向けた活動を担う人材の育成を目的としています。OIFAはこの事業を推進する団体として発足し、小田原市に事務局を担ってもらいながら永年にわたり活動を続けています。この交流事業を通じて、これまで合計200名近いOB・OGを輩出してきました。今では彼らがOIFAの主要メンバーとして会の運営に関わっています。そして、OIFAの会長を歴代の商工会議所会頭が務めてきました。今では、青年交流事業に加えて、当地在住の外国人との交流のプラットフォームを作ることを目的にした交流イベント「YOUはどうして小田原へ」、国際的な話題をテーマにした「国際シンポジウム」など、活発に活動を展開しております。世界中で紛争と戦争が勃発し、分断と格差が拡大している今だからこそ、様々な場面で経営者の皆さまに、世界の動きにアンテナを張り国際感覚を養っていく機会を提供して参りたいと思っております。つきましては、OIFAへの入会をお誘いするしだいです。ぜひ、この機会に国際交流の輪に加わっていただき、新たなビジネスチャンスを見つけていただければと願うところでございます。ご関心のある方は事務局までお問い合わせください。
 
 今年は役員・議員の改選の年です。今月で3年間の任期が終わり、11月からは新しい体制で再スタートです。改めまして、引き続きの当所のご利用と、当所の活動へのご参画をお願いいたします。
 

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