2025年 11月号
「ご挨拶」
引き続き会頭職という重責へのご信任を拝し光栄に存じますと同時に、「もっとしっかりやれ」との叱咤激励と受け止めております。改めまして背筋の伸びる思いでございます。
政治と経済に加え、自然環境も不確実性を増し、また、なんとも矛盾した物言いですが人類の叡智を凌駕しそうな勢いで進歩する科学技術に囲まれ、過去の延長線上にだけではあるべき未来を描くことがますます難しくなってきているように感じます。
会員企業の皆さまにとりましても、この小田原・箱根の経済にとりましても、課題は山積ですが、同時に可能性も大きい時代なのだと思います。こういう時こそ、商工会議所が皆さまのお役にどう立っていけるのか、まさに鼎の軽重を問われているのだと思っております。
繰り返し申しあげているように、私たち地域の中小企業は、それぞれの事業を通じて地域の暮らしの血流である地域経済の下支えをする存在です。ですから、私たちが元気でないと地域は元気になりませんし、また同時に地域に私たちが頑張れる環境がないと私たちも頑張りきれないという表裏一体の関係にあると思っております。ですから、商工会議所の一丁目一番地の役割は、会員企業の商売繁盛のお手伝いであります。
それには2つの柱があります。
まずひとつ目は、3,200のそれぞれのお店、企業への個別のサポートです。
補助金、助成金、融資など資金面、税制や関係法の改正等についての情報提供、人財の採用と育成、起業促進や事業承継、海外展開・国際化、健康経営などを会員の皆さまの困りごとやニーズを細かく伺いながらより使いやすい形で展開してまいります。ただし、会議所ができることはあくまでサポートです。まずはお声がけください。当所の職員が誠心誠意対応いたします。その上で使い勝手が悪いことなどありましたらお聴かせください。
そして、もうひとつはまちづくりです。
私たちの商売がやりやすくなる環境整備という意味でのまちづくりです。地域に人とお金を呼び込み、人をつなぎ、お金を廻す、つまり「地域経済の好循環づくり」です。そのために、スポーツを通じたまちづくり、海を活かしたまちづくり、POSTコロナの新しい観光、防災体制の整備、省エネとエネルギーの地産地消などを進めて参ります。また、市、町、県への要望・提言活動も積極的に展開してまいります。
まちづくりについて会議所が単独でできることは限られています。地域の多様なステークホルダーと、特に主体である行政とのいっそうの連携、協力に努力してまいります。
相変わらずの浅学非才ではありますが、いただいたご信任を裏切ることのないよう、心機一転、誠心誠意、最大限の努力で努めてまいりますことをお誓い申し上げ、決意の一端に代えます。
小田原箱根商工会議所
会頭 鈴木 悌介


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